紫外線対策としてのサンスクリーンの塗り方などについて紹介します。
あくまで目安ですが、片方の腕に対して、サンスクリーン(日焼け止め)をパール1粒大(直径0.7センチメートル)を2個分の量が適切とされます。まず手の平にサンスクリーンを出し、全体にむらなく均一になるように塗っていきます。あまりこすらないようにすることが大切です。腕だけでなく、忘れやすいのは手の甲です。また、手を洗ったりしたあとは、そのつど塗りなおすことを忘れないでください。首筋などは服の襟でこすれてサンスクリーンが取れてしまいがちです。塗りなおしを必ずしてください。
脚および足先の場合も同様に塗っていきますが、腕よりも皮膚面積が断然、大きいですから腕の2〜3倍が使用します。足の甲も忘れずに塗りましょう。サンダルなどを履くときにはてきめんに紫外線の攻撃を受けてしまいます。
腕の場合も脚の場合も、こするとそれが肌への刺激になってしまいますので、らせんを描くようにやさしく塗り伸ばすようにしてください。
紫外線は一度つけたら終わりではなく、2〜3時間おきに塗りなおしてください。紫外線の量がもっとも多くなる10時から2時までの4時間は特に注意が必要です。朝と昼に2回は塗りなおすようにしましょう。
塗りなおすとき、顔などメイクをしている場合は、顔の表面に浮いた皮脂汚れやほこりをティッシュペーパーで軽く押さえて取り、日焼けをしやすい額、鼻筋、頬骨など高いところにサンスクリーンを付け直します。そのあとで再度、ファンデーションで上から重ねてつけるようにします。
市販されているサンスクリーン(日焼け止め)をみると、「PA+」「PA++」「SPF25」「SPF50」という表示があります。
「PA」というのは、波長が長い紫外線であるUV−Aをどれほど防止できるかを「+」の数で示す目安です。
「PA+」
「PA++」
「PA+++」
というように、3段階で示します。「PA+」は「効果がある」、「PA++」は「かなり効果がある」、そして「PA+++」は「非常に効果がある」を示します。
一方、「SPF25」「SPF50」は、UV−Aと比べると波長が短く、真皮にまでは到達しない紫外線、UV−Bを何倍防ぐことができるかを数値で示したものです。「何倍か」というのは、たとえば「SPF25」とは、何も塗らないときよりも25倍紫外線の影響を防げるということ、つまり、何も塗らなくて10分で肌が赤くなりがなり始める人が「SPF25」のサンスクリーンをつかった場合、10分×25倍=250分 すなわち4時間ちょっとは赤くならずにすむということです。ただしこれにも個人差はあります。
では、「PA+++」で「SPF50」というようにすればいいかというと、一概にそうとも言えません。肌がもともと敏感な人は、サンスクリーンにかぶれてしまうことがあるからです。
いきなり顔に塗ってしまうのではなく、腕の内側などに少しつけてみて、反応を確かめてから使用するようにしましょう。肌が敏感な人は、低刺激性のできるだけ配合成分が少ないほうがかぶれにくいといえます。
肌状態によって変わりますので、皮膚専門医の指導を受けるようにしましょう。
長時間日光にさらされると、誰でも皮膚が赤くなり「紅斑」ができます。明らかに過剰な紫外線を浴びた場合には、それが紫外線による「日焼け」とわかります。しかしなかには、ほかの人ならなんともならないようなわずかな日光の照射で、赤くなる場合が、あります。このような場合は、「光線過敏症」の疑いがありますので、精密検査を受ける必要があります。
光線過敏症の原因はさまざまですが、症状は日光にあたるところにのみ出るのが特徴です。
なかには、紫外線で傷つけられた細胞のDNAを修復できない先天的な異常で起こる「色素性乾皮症」というまれな病気もあります。さらに原因不明の光線過敏症として「多形日光疹」や「日光蕁麻疹」などがあります。
治療は、原因が取り除ける場合は、原因の薬や化粧品を中止するだけでなおることがあります。これは光線過敏型薬疹や光線過敏型皮膚炎などの場合です。急性期の場合の紅斑に対しては副腎皮質ホルモン軟膏を塗ります。原因が不明の場合には、とにかく紫外線を防ぐしかありません。直射日光を避けるために、つばの広い帽子や長袖のシャツを着るようにします。また、サンスクリーン(日焼け止め)を使って徹底的に紫外線を防止します。ただし、光線過敏症の場合、わずかな量の紫外線で炎症が悪化したり、症状を誘発しますので、対策としては、低刺激でUV−A、UV−Bをカットする効果のあるサンスクリーンが必要です。